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- 金 ベースメタル
エクアドル:Fruta del Norte金プロジェクト、鉱業契約に係る合意書調印
2016年12月15日付け地元紙各紙によると、Javier Córdova 鉱業大臣とFruta del Norte金プロジェクト(Zamora Chinchipe県)の権益を保有するLundin Gold社(本社バンクーバー)は、12月14日、鉱業契約に係る合意書(Exploitation Agreement)に調印した。
同社プレスリリースによると、合意内容は、現行の法律や規則と、プロジェクト開発のための財政上、業務上、商業上の条件を組み合わせたものになっており、更新可能な25年の鉱業権、政府への総額65百万US$のロイヤルティ支払い(うち25百万US$は即日、1年後に20百万US$、2年後に20百万US$)、生産からの5%のNSRロイヤルティ支払いなどが取り決められている模様。得られたロイヤルティ収入は、国家の一般会計に組み入れられ、そのうちの60%は、鉱区のあるZamora Chinchipe県の事業に投資されることになっている。
同社のNathan Monash副社長は、2016年9月までの投資額は32百万US$、開発投資総額は約800百万US$(同社のLucas Lundin会長によれば約1,000百万US$)と見積もっており、今後開山に向けての事前工事(アクセス道路や工事キャンプ建設)を開始し、2017年7月に本格的な建設開始、2020年からの金生産を目指すと述べた。また、当初2千名の雇用で開山工事を行い、採掘ステージには、約9百名の直接雇用と約7千名の間接雇用になるだろうと説明した。
同社が2014年10月にKinross Gold社から買収した本プロジェクトは、推定埋蔵量23.5百万t、金品位9.59g/t(金量約225t)、坑内掘り、マインライフ13年とされる。
一方、Córdova 鉱業大臣は、同プロジェクトを含む5つの戦略鉱業プロジェクト全体に言及し、2016年9月までの開発総投資額は800百万US$、2016年だけで187百万US$であったとし、各プロジェクトは順調に推移し、2017年の総投資額は1,000百万US$に達するであろうと述べた。
現在エクアドル国会では「extraordinary revenue tax」法案(通称Windfall Tax法案)が審議中であるが、提案されている法案によると、鉱山企業は、プロジェクトにおいて、プロジェクト開始から生産開始までと、生産開始後、累積投資を回収してから4年後までWindfall Taxは適用されないとことになっている。同社のRon Hochstein社長は、「この変更により、Windfall Taxの適用がプロジェクトに重大な影響を与えずに簡素化されると確信している」と述べている。
