メキシコ:Industrias Penoles社社長インタビュー、Zacatecas州鉱業に苦言を呈する
2016年12月12日付け業界紙インタビューにおいて、Industrias Peñoles社社長は、Zacatecas州の安全対策は鉱業活動に影響を与え続けていると苦言を呈した。同社長は、インタビューで以下のことを述べている。
企業及びその労働者は犯罪行為の犠牲者であり、鉱山企業はメキシコの様々な鉱山で追加投資が必要とされている。当社及び鉱山周辺地域の人々の福祉の保護が重要であり、様々な状況に対応するための監視、保護システムに余分な支出を行わなければならなかった。しかし、未だに多くの対策が必要とされる地域があることを残念に思う。連邦、州、郡の調整が必要であると感じる。
2017年の金属価格には、米大統領選挙の結果に起因する不確実性が追加される。メキシコ経済は低成長となる可能性もあり、それは鉱業部門のみならず、メキシコの全ての分野に影響を与える。この状況に対処するため、プロセス改善によるコストの削減を模索し、競争力強化を進めなければならない。人員削減が最適な手段ではなく、訓練してきた人材を手放すことはできない。
新たな投資としては、Sabinas鉱山(Zacatecas州)、Tizapa鉱山(México州)及びVelardena鉱山(Durango州)がある。また、投資額400百万US$のGuerrero州の新規多金属鉱山の建設工事は2018年半ばの完了を見込んでいる。Coahuila州では、365百万US$を投資し、亜鉛生産能力240千t/年を120千t/年増加させる亜鉛精錬所拡張事業を進める予定である。