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インドネシア:政府、ニッケル鉱石及びボーキサイト輸出再開の政令を準備か
2016年12月19日付地元メディアによると、インドネシア政府は鉱石輸出禁止規則の改定に際し、銅精鉱だけではなく、ニッケル鉱石及びボーキサイトの輸出も認める改正案を準備しているという。一方、同改正案では、未加工の金銀鉱石、クロム鉱石は依然として輸出禁止のリストに入っているとのこと。エネルギー鉱物資源省関係者からのコメントは得られなかったが、広報担当者によると、輸出禁止緩和に関して経済調整庁と同意に至ったという。
2016年10月に、エネルギー鉱物資源大臣代行であったLuhut Pandjaitan氏はインドネシアがニッケル鉱石とボーキサイトの輸出禁止を継続する立場に変わりはないと述べていたが、現行の鉱業法が改正されるまで輸出規則の修正の余地はあると発言している。
複数の鉱山会社は、鉱石輸出の再開が金属価格の下落を生じ、製錬プラントへの投資を損なうことになるだろうと述べている。一方、国営鉱山公社PT Aneka Tambangは、製錬プラントへの投資500mUS$捻出のため、ニッケル鉱石輸出の再開についてロビー活動を行っている。
