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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2016年12月23日 リマ 迫田昌敏

ペルー:La Oroya精錬所とCobriza銅鉱山の査定額211百万US$提案

2016年12月14日付け地元紙によると、12月13日に開催された清算手続き中のDoe Run Peru社の債権者集会において、La Oroya精錬所(Junín州)とCobriza銅鉱山(Huancavelica州)を合わせた査定額は211百万US$であることが、国際的コンサルタントPrice Waterhouse Cooperから報告された。内訳は、La Oroya精錬所が115百万US$、Cobriza鉱山が56百万US$とされている(筆者注:その他は共通資産か)。

本査定額に関して、同社の債権者であるエネルギー鉱山省(権益34.14%)代表者は受け入れを表明したものの、民間企業の債権者の中には、多数決に従うと表明した企業や、4倍の査定額を要請する企業等、様々な見解が存在し、結果的に12月16日に本査定額の承認を行うか否かが決定されることになった。査定額の承認には、全債権者の50%超の同意が必要とされる。また、査定額は、国際入札のベース価格を決める際の基準となる。

2016年12月19日付け地元紙によると、12月16日に上記債権者集会が実施されたものの、211百万US$の査定額について過半の賛同が得られず承認に至らなかったため、債権者集会は再度2017年2月3日に延期されることになった。一方、入札日は、2017年3月10日と決定し、応札企業が無かった場合、予備の入札日として3月20日及び27日が指定された。

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