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ニュース・フラッシュ

鉱種:
亜鉛 鉄鉱石
2016年12月23日 リマ 迫田昌敏

ペルー:政府、2021年の鉱業投資額は7,000百万US$を見込む

2016年12月21日付け地元紙によると、12月15日に開催された鉱業学会(Instituto de Ingenieros de Minas del Perú)において、ペルーエネルギー鉱山省のGuillermo Shinno鉱山副大臣が、同国の鉱業投資額は、2017年に3,000百万US$に落ち込んだ後、2021年に7,000百万US$まで回復するだろうと述べた。

計画されているプロジェクト全体の投資額は46,411百万US$で、そのうち早期に実行確実なプロジェクトは、Southern Copper社のToquepala銅鉱山拡張、Shougang社のMarcona鉄鉱石鉱山拡張、Chinalco社のToromocho銅鉱山拡張、Minera Miski Mayo社のBayóvarリン鉱石鉱山拡張、Barrick Misquichilca社のLagunas Norte金鉱山拡張など、合計5,210百万US$。次に実行が期待されるプロジェクトとして同副大臣は、投資額5,000百万US$のAnglo AmericanのQuellaveco銅プロジェクト、2016年末~2017年始めにスタートするShouxin社のMarcona鉄鉱石鉱山での廃さい回収プロジェクト、Buenaventura社のTambomayo金プロジェクト、Tahoe社のShahuindo金プロジェクトを挙げた。

さらに、2018年までの立ち上がりを、Minera IRL社のOllachea金プロジェクト、Milpo社のPukaqaqa銅・モリブデンとMagistral銅の各プロジェクトに期待した。投資額700百万US$を見込むBear Creek社のCorani銀プロジェクト、APEC会議とあわせてプロジェクト促進協定が調印され、鉱山だけでなく、港や工業団地などのいくつかの追加投資が期待される投資額1,500百万US$以上のPampa de Pongo鉄鉱石プロジェクト、HochschildグループのCrespo金銀プロジェクト、Cementos Pacasmayo社のリン鉱石プロジェクトなどもEIA承認を受けた進展中のプロジェクトとして同副大臣は言及した。

一方、同副大臣は、重要でありながら、早期の実行は困難なプロジェクトとして、Tía María銅プロジェクトとMinas Conga金銅プロジェクトを取り上げた。今後の鉱産物生産の見通しについて、同副大臣は、銅については2017年に270万tに達したあとしばらくこの水準が維持されるとした。また、2020年までの傾向として、金と銀の生産量は微増(金の2017年生産量予測157.69t、銀の2017年生産量予測4,475.8t)、亜鉛は微減(2017年生産量予測120万t)で推移すると述べた。

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