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ニュース・フラッシュ

2016年12月26日 メキシコ 森元英樹

メキシコ:Zacatecas州環境鉱業税承認に対するメキシコ鉱業会議所の反応

2012年12月21日付け地元紙等によると、本年12月15日第62回Zacatecas州議会は、鉱山企業は、鉱業プロジェクト開始後は持続可能な開発と同時に社会的・環境責任を有することとなり、プロジェクト管理には最善の注意をする必要があるとした上で、環境税と位置付ける新たな税の枠組みを承認したと報じている。

本件について、メキシコ鉱業会議所(CAMIMEX)は、以下の概要の声明を発表した。

  • 新税制の創設は、連邦制及び法の原則に反する。鉱業はコンセッション化した活動として、連邦による税制と環境義務において、連邦の管轄権下にある。
  • 主要鉱業企業は、連邦環境保護検察庁(Profepa)の下、環境保護、水利用及び鉱業廃棄物管理に関連した環境関連法、施行規則、規格を遵守し、社会的責任を果たしている。
  • 一般税(法人税)に加えて鉱業は、2年前に設立した鉱業特別税、貴金属鉱業特別税を支払っている。うち850百万ペソ以上はZacatecas州に割り当てられた(2014年414百万ペソ及び2015年444百万ペソ)。同様に、固定資産税を支払い、同州の最大の収入源となっている。
  • Zacatecas州の新たな税負担は、投資を停滞させ、州民の生産性を失う。今後、連邦の下、財政調整を受ける可能性がある。また、既存事業の実行可能性を脅かす結果となり、生産構造が失われ、労働者の収入に影響を与える。中長期の広い視野での検討が必要である。
  • Zacatecas州の経済的、社会的成長を推進するためのDialogo(対話)開催を同州知事へ呼びかけている。
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