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ニュース・フラッシュ

鉱種:
2017年1月3日 メキシコ 森元英樹

メキシコ:メキシコ鉱業資産の売却手続きが進む

2016年12月28日付け業界紙等は、メキシコの幾つかの鉱山、鉱業プロジェクトが、バランスシートの改善、負債削減のため、売却されると報じている。

  • Cerro del Gallo金・銀プロジェクト
    加Primero Mining社は、Guanajuato州に保有する同プロジェクトをバランスシートの改善のため売却する予定である。同プロジェクトは、165百万US$を投資することにより金2.1t及び銀31.1tの生産量が見込まれる。2016年11月、同社は、同社が保有する資産を処分し現金化することで資本の増加を図るための執行諮問委員会を設置する旨発表している。
  • San Felipe多金属プロジェクト
    加Santacruz Silver Mining社は、同プロジェクトをメキシコ企業(社名未公表)に売却することを発表し、その運用を両社間で協議しているものの未だ合意に至っていない。2014年の同プロジェクトのプレ経済性評価では、銀価格を19.91US$/ozと仮定したIRR(内部収益率)は37.7%と推計されていた。
  • Los Filos金鉱山
    2016年12月、加Goldcorp社は、Guerrero州に保有する同鉱山の売却は進捗しているとコメントしている。他方、Zacatecas州に位置するCamino Rojo多金属プロジェクトについては不確定要素が残っている。
  • Campo Morado鉱山
    Nyrstar社は、同社の事業を金属処理に集約するため全ての鉱業資産の売却を進めている。メキシコでは、2017年中にGuerrero州に位置するG-9多金属鉱山を含めた売却取引の終了を見込んでいる。同鉱山は、安全性と金属市況下落を背景に2015年からメンテナンス作業下にある。なお、同社は、チリ、ホンジュラス及びペルーの鉱山の売却を発表している。
  • Mercedes鉱山
    2016年10月、加Yamana Gold社はSonora州に位置するMercedes金・銀鉱山をPrimer Gold Mines社へ122.5百万US$、発行済自社株6百万株の譲渡、及びNSRロイヤルティ1%の支払い等により売却したと発表している。
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