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ニュース・フラッシュ

鉱種:
亜鉛
2017年1月5日 メキシコ 森元英樹

メキシコ:2017年メキシコ鉱業に明るい兆し

2016年12月30日付け業界紙等は、メキシコの2016年の鉱業生産量は減少するものの、2017年には幾つかのプロジェクトの立ち上げが予定されていることから生産量は増加に転じると予想している。

2016年10月のメキシコ国家統計地理情報局(INEGI)の統計によると、メキシコ鉱業生産量は、対前年同月比6.1%低下した。金属別では、亜鉛22.6%減、金7.1%減、銅1.3%減、銀1.1%減、鉛7.6%増となった。結果、2016年1~10月の生産量は、亜鉛15.7%減、鉛15.6%減、金11.3%減、銀4.7%減、銅2.9%増となっている。

2017年の鉱業生産量予測としては、未だ公表されないプロジェクトがあるものの明るい兆しが見られる。Goldcorp社が保有するPeñasquito鉱山は、2017年第1四半期は引き続き生産量が低調であるものの高品位鉱床開発により生産量は増加に転じる。Torex Gold社が保有するEl Limón-Guajes鉱山は金生産量が383,000ozまで上昇する。Fresnillo社のSan Julián銀・金鉱山は2017年第2四半期に第2フェーズに移行する。Alamos Gold社が保有するMulatos金鉱山はEl Yaqui鉱床からの生産が開始され金生産量が上昇する。また、Southern Copper社のBuenavista鉱山の拡張工事も期待できる事業である。

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