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ペルー:鉱業石油エネルギー協会会長、2017年国内銅生産量260万tを見込む
2016年12月28日付け地元紙によると、ペルー鉱業石油エネルギー協会(SNMPE)のCarlos Gálvez会長が、同紙のインタビューに答えるかたちで、同国内銅生産量は、2016年通年で250万tに達した後、2017年に260万tになる見込みであると述べた。鉛・亜鉛・銀の各生産量も、今後の伸びは鈍化するものの、年に5~10%の伸びが見込めるが、金の生産量はYanacocha鉱山の減産を補う新規大型プロジェクトが無く、伸びが無いか、あるいは減産傾向になるだろうと述べた。
一方、鉱業開発投資額については、現在進行中の大型プロジェクトはなく、中規模及び鉱山拡張プロジェクトに限られており、開発投資額は、2016年の4,000~5,000百万US$から、2017年には2,000百万US$まで落ち込むと予測した。投資の回復には、まず、社会争議の解決が先決で、開発開始にあたっての環境影響評価の再チェックや利益の10%を還元する社会協約を要求するコミュニティの例が参考になると述べ、社会争議の予防のために国が環境影響評価やその事前相談に関与すべきだと提案した。次に必要なのは、行政手続きの簡素化で、鉱山開発に至るための手続きが、過去の政権時代に少なくとも7つも追加され、探査が終了し鉱量が確定されたのち、開発までに必要な手続きは240以上を数え、4~6年の時間を要するとコメントした。
さらに、清算手続き中のLa Oroya精錬所については、付近に人が住んでいない海岸エリアへの移設を提案し、空気の薄い高地よりガスや温度制御への投資コスト面で有利だと述べた。
