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ペルー:Tacna州政府、Southern Copper社とMinsur社に水利用削減を要請
2016年12月30日付け地元紙によると、Tacna州政府は、水資源局(ANA)及びSouthern Copper社(Toquepala銅鉱山)、Minsur社(Pucamarca金鉱山)に対し、同州における水不足に対応するための緊急水利用計画書の提出を要請した。Jimenez同州知事は、同州における水利用の優先度は、住民生活、農業、商業、産業、鉱業の順番となっているとし、水不足が深刻化する中、水利用計画の見直しを行う必要があるとの考えを示した。同知事によれば、近年同州では人口の急増により水の需要が高まっており、既に同州政府として、干ばつへの対応策を実施していると説明し、さらに、2017年から2018年にかけて、Manule川からの引水事業を実施する計画であることや、資源採掘企業による海水淡水化利用に係る法案を準備する必要があるとの考えを示した。
一方、同知事は、Southern Copper社と共同で、2016年に、同州Candarave郡への水供給を目的としたVizcachas地下水開発事業を開始し、720ℓ/秒の井戸水を、同州政府と同社が折半利用する計画となっていることを明らかにした。
また、Minsur社は、同州Viñani地区における新たな地下水開発事業に資金援助を行っていることを明らかにしたほか、Pucamarca鉱山における水利用量は非常に少なく、同州政府の利水に影響は与えていないと述べた。