ペルー：Buenaventura社、El Brocalユニットの拡張に言及

2017年1月5日付け地元紙によると、Buenaventura社（本社リマ）新CEOのVictor Gobitz氏は、同社子会社のEl Brocal社の拡張に言及した。

El Brocal社（銅・亜鉛・鉛を生産）は、最近473百万US$の投資額で設備更新を完了したばかり。同紙によると同氏は、El Brocal社のColquijirca鉱山（Pasco州）で、同州のMarcapunta Oeste銅プロジェクトやSan Gregorio亜鉛プロジェクトの鉱石処理をするなど、同社の選鉱プロセスには、金属回収率、選鉱処理量、操業安定性、選鉱能力の拡大などにおいて、改善余地があると述べた。また、San Gregorio亜鉛プロジェクトについて、おそらく世界最大の未開発の亜鉛プロジェクトであるとも述べた。同氏は、2017年下半期に、本件に関する事業計画をまとめる予定である。

El Brocal社は、2016年第3四半期に16.2百万US$の損失を計上したが、亜鉛・鉛・銀価格の回復により、売上は前年同期の31.7百万US$から51.7百万US$に回復した。また、2015年の生産実績は、亜鉛53,319t、鉛18,854t、銀3.7百万oz（約115t）、銅32,061tだった。

亜鉛のペルートップ生産者であるMilpo社社長だったVictor Gobitz氏はこの年始、旧CEOのRoque Benavides氏に代わり、Buenaventura社CEOに就任した。同氏は、2005～2008年まで、El Brocal社に勤務した経験を持つ。