ニュース・フラッシュ
2017年1月6日
リマ
迫田昌敏
エクアドル:鉱業会議所会頭が、Explorcobres社の鉱山キャンプ襲撃事件にコメント
2016年12月24日付け地元紙によると、エクアドル鉱業会議所会頭のRodrigo Izurieta氏が、12月15日に発生したExplorcobres社の鉱山キャンプ襲撃事件(既報)について、以下のとおりコメントした。
襲撃された同社のLa Esperanza鉱山キャンプの土地は、元々私有地で、先祖代々憲法で保障されている保護地ではなく、十数年前、同社が正規に購入したが、その土地に、先住民族のShuar族ではない、「Nankits」と呼ぶ武装グループが不法に潜入し、所有権を主張した。政府及び同社は長年にわたり同グループを説得し、土地の引き渡しを要求してきたが、説得に応ぜず、緊張が高まり、同グループがキャンプを武力で襲う事件に発展した。Shuar族は所有地売却に応じ、また、地元還元策を期待するなど、鉱業開発に原則賛成していたが、この事件発生により問題が拗れることが心配される。同グループは、この土地を先祖代々の土地であり憲法に定められた権利であると主張しているが、十年にわたる長い審査で、権利はないことが明らかになっている。
また、2016年12月31日付け地元紙によると、同襲撃事件において、環境NGO「Acción Ecologica」が暴力を行使したとして、政府が同団体の解散命令を発したことに対して、国連の関係組織が政府に対し、解散命令取消の要求を行ったと報じられている。
