コロンビア：2017年9月以降、鉱業向け水銀輸入禁止

2016年12月27日付け地元紙によると、商務産業観光省がこのたび公布した2016年省令第2133号により、2017年9月16日以降、鉱業向け水銀輸入が禁止される。また鉱業用途以外の産業及び生産活動用途向けの水銀輸入も年間2tに制限されつつ、2020年9月16日以降は禁止される。

同省令は、2013年の法律第1658号第5条の「具体的に水銀の輸入、販売に付き、規制すべく諸々の規約を設けるべき」旨の条項に従い発令されたものである。同省令によれば、今後、水銀の輸入販売業者は、同省に輸入販売業者登録し、一本化した唯一の輸入申請窓口（VUCE、Ventanilla Única de Comercio Exterior）にて、水銀の用途に応じて、事前に薬品食品監理局（INVIMA、Instituto Nacional de Vigilancia de Medicamentos y Alimentos、米国のFDAに相当）あてに申請後、同省の輸入許可を得る義務がある。

また同省は、2017年9月までの水銀輸入量を63tと決め、そのうち40tは2017年6月15日まで輸入可能で、6月16日以降同年9月15日までは残りの23tを輸入できるとしている。同年9月16日以降は、鉱業用としての水銀の輸入は全面禁止、鉱業以外の用途向けには、同年9月16日から2020年9月15日まで、年間輸入枠として2tの水銀輸入が許可される。今後同省は、環境省、公共衛生省及び国税庁（DIAN）と連携し、水銀の輸入販売監視と規制を行うことになっている。

税関機能を持つ国税庁（DIAN）は、今後45日以内に、水銀を輸入する特定の港を決定する。ちなみに、商務産業観光省の数字によると、最近のコロンビアの水銀輸入量は、2010年113.3t、2011年84t、2012年101.3t、2013年99.9t、2014年127.1t、2015年133.2tで、2016年は9月までに95.1tを記録している。