メキシコ:Grupo México社株価、2017年も堅調に推移
2016年12月29日付け業界紙等は、Grupo México社の株価は2017年も強含みに推移するとするアナリストコメントを掲載している。概要は以下のとおり。
2016年、Peñoles社、Grupo México社、Minera Frisco社及びAutrán社といった鉱山企業の株価は、大きく上昇した。しかしながら、株価は変動するものであり、2017年は、これらの企業の幾つかの株価は下落する可能性がある。
Peñoles社、Minera Frisco社の株価が上昇した背景には、投資家によるリスク分散の動きがあった。金、銀を生産する鉱山企業の利益増を見据えたものであり、経済動向が不確実性を増す中、厳しい状況に陥る可能性を有する。米国FRBの預金準備率引き上げ、インフラ政策を含めたTrump新米国大統領の政策、中国経済が推定ラインで成長するとの予測は、貴金属需要に影響を与える可能性があり、両社の株価の不安定要素となる。
大手総合情報サービス会社の予想の中には、様々な経済見通しがあり、この1年でPeñoles社の株価は30%上昇するが、Minera Frisco社の株価は30%下がると予想するものもある。さらに、金融大手企業のレポートには、US$がより強固なものとなり、貴金属市況は金が9%、銀が13%下落する可能性があり、この影響を鉱山企業が受けると予測するものもある。
銅のようなベースメタルを生産する鉱業企業は、2017年の株価上昇要素を持ち合わせている。米国のインフラの拡張計画、中国の経済動向は、銅価格にプラス要素となる。このため、Autlán社のような鉱山企業には追い風となる。金融大手企業のレポートによると、銅市況価格はGrupo México社の株式にプラスの影響を与えるし、世界経済情勢が好転すると更にベースメタルへの期待は高くなる。