豪：ValeとFMG社の鉄鉱石ブレンド等の提携は実現しない見通し

2016年12月20日付けの地元紙は、ValeとFortescue Metals Group（FMG）社との両社が協議を続けてきた中国向けの鉄鉱石のブレンド事業は実現に至らないであろうと報じた。

Valeは世界最大、FMG社は世界第4位の鉄鉱石生産企業であり、2016年3月に両社は同事業の提携に係るMOUを締結したことを発表していた。この提携には鉄鉱石のブレンドに加え、ValeがFMG社のシェアの5～15％を取得することやFMG保有の鉱山の一部の権益を取得することも含むと見られている。

地元紙は、提携が実現しない理由として、2016年3月当時と比べると鉄鉱石価格が上昇しており提携の緊急性が薄れていること、また、現在の鉄鉱石価格が上昇する局面において、ブレンド事業で生じた利益をどのように分け合うかについて合意することが難しくなってきていると報じている。