中国:2017年再生鉛における新規稼働生産能力は48万tになる予想
地元統計情報によると、中国2017年再生鉛における新規稼働生産能力は約48万tに達する見込み、主に中国東南地域に集中している。しかしながら再生鉛の実際生産量は限られており、生産能力の半分にも満たない。
<2017年に稼働予定の再生鉛製錬プロジェクト>
志成有色は環境保護の規制に基づき、2016年4月に生産を停止した。生産能力を拡張し、再生鉛の年間生産能力を3万tから6万tに引き上げ、2017年初めに生産開始する予定。
天能電源の10万t新規増設再生鉛プロジェクトはテスト段階に入り、年間生産能力14万tの破砕生産ラインを新規増設した。同社は2017年3月にその拡張プロジェクトを操業開始する。
新春興再生資源集団は2016年上半期に55万tの拡張プロジェクトの建設を完了し、現在関連手続きの申請を行っている。2017年に25万tの生産能力を稼働できる見込み。
江西金洋冶金は2016年末に生産開始する予定だが、資金投入が比較的多いため、プロジェクトの進展が現在遅れている。2017年1月に操業開始予定。
2016年の再生鉛新規建設プロジェクトは、2015年より若干増えており、数多くのプロジェクトは2017年に生産開始する予定。祥雲飛龍及び馳宏亜鉛・ゲルマニウムはそれぞれ生産能力10万tの再生鉛プロジェクトを建設している。また2018年に、天津東邦鉛資源は再生鉛生産能力を16万t/年に引き上げる見込み。