ニュース・フラッシュ
2017年1月13日
リマ
迫田昌敏
エクアドル:大統領選有力候補者の鉱業政策
2017年1月11日付け地元紙などは、2月19日に予定されている大統領選の候補者8名の政策を報じているが、うち有力候補者3名の鉱業政策は次のとおり。
与党Alianza PaisのLenín Moreno候補(元副大統領):現政権の政策を押し進め、外貨獲得源として、環境保護を重要視する責任ある鉱業を育て上げる。
野党第一党CREO党のGullermo Lasso候補:鉱業事業者が鉱業法を遵守し、環境保全の規定をクリアしているならばそれを尊重する。2015年度の鉱業は、GNPの5%、33,000人の直接雇用を生み、1.7億$の資本を形成した。新政権では、環境規定と、水源及び生物多様性の保護の観点から、標高2,800m以上の場所での採掘は承認せず、水源を確保するため、関係する県や自治体の財政支援を行う。
野党Social Cristiano党のCynthia Viteri候補:鉱業採掘の認可は、環境保全のため厳格にされなければならない。もし違反していると見做された場合は直ちに鉱業活動を中止させ、観光やその他事業への転換を推進するなど、自然環境保全と生物多様性を保護する政策を重要視する。
なお、2016年末に実施された2社の世論調査では、いずれもMoreno候補が支持率トップで、Lasso候補とViteri候補が第2位を争う展開となっている。
