中国：2016年の鉛精鉱輸入量は継続的に減少

安泰科によれば、中国の2016年の鉛精鉱の輸入量は継続的に減少している。2016年1～11月の鉛精鉱の輸入総量は対前年同期比24.4％減の129.3万t（輸入した鉛精鉱の品位を50％で計算すれば金属量64.7万t）、2016年の鉛精鉱の輸入量は73万t（金属量）になる予想で、2015年と比べ25％以上減少する見込み。鉛精鉱の輸入が減少したのは、以下の理由である。

1. 2016年国外の一部の大規模鉛亜鉛鉱山が減産または生産停止し、国際市場の鉛精鉱供給が全体的に減少した。
2. 2016年の国外の一次鉛の製錬生産能力は約20万t増加し、鉛精鉱の供給が一層不足しており、輸入できる鉛精鉱の量が減少した。
3. 国際市場鉛精鉱の供給が不足しており、輸入加工費も低減し、輸出入の割合も輸入に不利な状態にある。