閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2017年1月16日 シドニー 矢島太郎

豪:連邦政府、2016/17年度資源・エネルギー分野の輸出総額、過去最高を予想

2017年1月9日、豪連邦政府は2016/17年度(2016年7月~2017年6月)の資源・エネルギー分野の輸出総額が前年度比30%増となり、過去最高の2,039億A$となる予想を産業技術革新科学省(Department of Industry, Innovation and Science)のMark Cully首席エコノミストがResources and Energy Quarterly December 2016中で明らかにした。過去に豪州の年間輸出総額が1,900億A$を越えた年は2012年と2014年のみであり、2,000億A$を越えたことはまだない。なお、2015/16年度の資源・エネルギー輸出総額は1,571億A$だった。

豪州の輸出品の主力である鉄鉱石と石炭の価格が上昇していることが背景にある。鉄鉱石は中国の需要増加により、価格が80US$/tを越えた。連邦政府は2016/17年度の鉄鉱石の平均価格を58US$/tと予想している。原料炭の価格は2016年2月に75.30US$/tだったが、11月に308.80US$/tまで上昇した。同政府は2016/17年度の原料炭の平均価格を186US$/tと予想している。

今後、中国の需要は減少する可能性があるものの、豪州の資源・エネルギー分野の輸出はLNGの輸出額が増加していくため、堅調に推移すると見られている。2017/18年度の輸出額も前年度より減少が見込まれるものの、2,000億A$を越えると予想されている。

ページトップへ