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ニュース・フラッシュ

鉱種:
2017年1月16日 シドニー 矢島太郎

豪:Energy Resources Australia社、NT準州Rangerウラン鉱山の2016年生産量が前年比17%増

2017年1月12日、Energy Resources Australia社(ERA)はNT準州のRangerウラン鉱山の2016年10~12月四半期のウラン酸化物(U3O8)生産量と2016年の年間生産量を発表した。2016年10~12月期の生産量は鉱石破砕ミルのメンテナンスを行ったため、603tと前四半期の666tよりも減少したものの、2016年の年間生産量は2,351tとなり、前年の2,005tよりも約17%増加し、2016年の生産目標として掲げた1,900~2,300tを超える生産量となった。

ウランは市場への供給過剰によって価格の下落が続き、2016年12月に18US$/lbまで下落したが、カザフスタンのKazatompromが2016年末に2017年の生産量を10%削減することを発表してから、ウラン価格は上昇を開始し、価格は一時24US$/lbまで回復した。同鉱山閉山に伴う原状復帰にかかる費用が5億700万A$と見込まれているが、ERAは手元に十分な資金がないため、地元紙はウラン価格の上昇はERAにとって順風になると報じている。

ERAは同鉱山の操業延長に関する合意を先住民Mirarr族から得られなかったため、2021年1月までに同鉱山の操業を終了することが必要となっている。同鉱山は現在採掘が終了しており、貯鉱された鉱石の処理を行っている。

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