ペルー：Buenaventura社、2016年生産実績と2017年生産計画

2017年1月18日、Buenaventura社（本社リマ）が、2016年第4四半期決算報告を発表し、そのなかで、2016年生産実績と2017年生産計画を明らかにした。
同社の2016年金生産量は627,434oz（約19.5t）で、内訳は、Yanacocha鉱山654,934oz（約20.4t、同社権益は43.65％）、Orcopampa鉱山191,102oz（約5.9t）、Tantahuatay鉱山150,816oz（約4.7t）、La Zanja鉱山139,724oz（約4.3t、同社権益は53.06％）、その他25,541oz（約0.8t）。2016年銀生産量は24,672,571oz（約767t）で、内訳は、Uchucchacua鉱山16,212,746oz（約504t）、Julcani鉱山3,264,420oz（約102t）、El Brocalユニット2,634,739oz（約82t、同社権益は61.32％）、Mallay鉱山1,627,246oz（約51t）、その他5,852,148oz（約182t）。2016年亜鉛生産量は51,465tで、内訳は、El Brocalユニット57,385t（同社権益は61.32％）、Mallay鉱山10,463t、Uchucchacua鉱山7,227t。2016年銅生産量は128,051tで、内訳は、Cerro Verde鉱山500,000t（推計値、同社権益は19.58％）、El Brocalユニット49,170t（同社権益は61.32％）。
同社関係鉱山の2017年生産計画は次のとおり。
金生産量は650～750千oz（約20.2～23.3t）で、内訳は、Yanacocha鉱山500～600千oz（約15.6～18.7t、同社権益は43.65％）、Orcopampa鉱山180～190千oz（約5.6～5.9t）、Tantahuatay鉱山145～155千oz（約4.5～4.8t）、Tambomayo鉱山120～150千oz（約3.7～4.7t）、La Zanja鉱山115～125千oz（約3.6～3.9t、同社権益は53.06％）、その他25～30千oz（約0.8～0.9t）。
銀生産量は27～30百万oz（約840～933t）で、内訳は、Uchucchacua鉱山16.0～17.0百万oz（約498～529t）、El Brocalユニット3.5～4.5百万oz（約109～140t、同社権益は61.32％）、Julcani鉱山3.0～3.4百万oz（約93～106t）、Tambomayo鉱山2.5～3.5百万oz（約78～109t）、Mallay鉱山1.5～1.7百万oz（約47～53t）、その他1.8～2.2百万oz（約56～68t）。
亜鉛生産量は65～75千tで、内訳は、El Brocalユニット70～80千t（同社権益は61.32％）、Mallay鉱山11.5～12.5千t、Uchucchacua鉱山6.5～7.5千t、Tambomayo鉱山5.0～7.0千t。
銅生産量は140～160千tで、内訳は、Cerro Verde鉱山550～600千t（同社権益は19.58％）、El Brocalユニット55～65千t（同社権益は61.32％）。
同社の金生産の主力であるYanacocha鉱山は、2005年の年産3.3百万oz（約103t）をピークに減産が続いており、362百万US$を投じて2016年12月に生産を開始したTambomayo鉱山がこれを補う形となる。Yanacocha鉱山では新たな鉱量確保のため、JVパートナーのNewmont社とともに、Quecher Main酸化鉱鉱床の探査に乗り出しており、2022年までに年産金量200千oz（約6.2t）の生産が始まることが期待されている。