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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2017年1月20日 リマ 迫田昌敏

エクアドル:Panantza銅プロジェクトのキャンプ襲撃事件に関し先住民組織が抗議

2017年1月17日付け地元紙によると、2016年12月14日に発生したPanantza(別名Panantza-San Carlos)銅プロジェクト(Morona Santiago県)のLa Esperanzaキャンプ襲撃事件(既報)に関し、先住民組織が抗議の姿勢を強めている。
警官1名死亡、7名が負傷したこの襲撃事件を受けて、政府は同日より30日間の非常事態宣言を発令し、懸賞金をかけて捜査を実施してきたが、さらに1月12日、同宣言を30日延長した。これに対し、先住民組織は、政府が住民との対話による解決を図ることなくテロ事件的扱いにしていることに対して抗議し、1月31日にCotopaxi県で政府に対する決起集会を開くことになった。Shuar族首長Agustin Wachapá氏が共謀者として身柄拘束されていることも抗議運動の一因とみられている。
また、2016年12月31日付け地元紙によると、同襲撃事件において、環境NGO「Acción Ecológica」が暴力を行使したとして、政府が同団体の解散命令を発したことに対して、国連の関係組織が政府に対し、解散命令取消の要求を行ったと報じられているが、2017年1月13日付け地元紙によると、1月11日に公聴会を開催した同国環境省は、解散命令の根拠となる証拠の不足を理由に、同解散命令を取り消す決定をした。

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