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2017年1月23日 モスクワ 黒須利彦

ロシア:天然資源環境省、地質調査権申請の審査手続を変更

天然資源環境省は、2017年1月10日、「地下資源(連邦的意義を有する地下資源区画及び地域的意義を有する地下資源区画における地下資源を除く)の地質調査のための地下資源利用権取得申請の審査手続きの承認」(2016年11月10日付ロシア天然資源環境省令第583号)を施行し、従前の地質調査の手続(2005年3月15日付ロシア天然資源環境省令第61号)から変更したと発表した。概要は、以下のとおりである。

  1. 連邦地質企業は、民間資金による固体鉱物鉱床の地質調査(探査・評価を含む)を目的として、固体鉱物の埋蔵量に関するデータが存在しない地下資源区画利用権を「申請方式」により取得できる。「申請方式」で供与される地下資源区画の面積と数に関する量的制限基準は、固体鉱物については1区画の面積が100㎢以内で3区画以内となる。
  2. 探査中及び開発中の鉱物鉱床の翼部という概念が導入され、一貫ライセンスによる鉱物の地質調査・探査・採掘又は隣接地下資源区画の鉱物の探査・採掘を行う地下資源利用者は、優先的に国家鉱物埋蔵量バランスシートに固体鉱物埋蔵量に関するデータが存在しない地下資源区画が提供される。
  3. ロシア天然資源環境省は、申請者が民間資金で行う固体鉱物鉱床の地質調査(探査・評価を含む)を目的とする地下資源利用権取得の申請書提出が翌暦年に申請することができない鉱物又は地域のリストを承認する。2017年の当該リストは2016年12月30日付ロシア天然資源環境省令第720号により承認されている。
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