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南ア:南ア鉱業、コスト高が不況を深刻化
2017年1月20日付けメディア報道によると、南ア鉱業セクターはコモディティ価格の低下に加えて、電力、賃金、倉庫といったコスト高が不況を深刻にしていると伝えている。賃金、倉庫代及び原材料にかかるコストは過去5年で年間10%上昇、鉄鋼のコストは年間12%上昇しているという。
南ア鉱業協会によると、これらのコスト高に起因し2012~2015年間で鉱業セクターでは約6万の雇用が失われたという。鉱業協会CEO のRoger Baxter氏は、南ア鉱業セクターは不況とはいっても、同国GDPのうち9%を占める重要な産業であり、適正な状況で鉱業の近代化を進める努力を続ければ、非金鉱業セクターは年間3~5%成長する見込みがあると伝えている。
また、EY Mining and MetalsアフリカセクターリーダーのWickus Botha氏は、2017年の南ア鉱業セクターにおける最大の挑戦は政策不確実性であるとし、鉱業界は“相互にとって満足のいく結果”として公正な鉱業憲章の見直し、鉱物・石油資源開発法案(MPRDA, Mineral and Petroleum Resources Development Act)の改正案最終決定を望んでいるが、一筋縄ではいかないだろうと言及した。
