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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2017年1月26日 メキシコ 森元英樹

メキシコ:高収益銀プロジェクト

2017年1月19日付け業界紙は、銀市況が18US$/oz以上となった場合、内部収益率(IRR)が20%以上となる銀プロジェクトを紹介している。概要は以下のとおり。

  • San Rafael多金属プロジェクト(加Americas Silver社、Sinaloa州)
    銀市況が18US$/ozに達した場合のIRRは52%と推計されている。同プレFS調査では、同プロジェクト近隣に位置するNuestra Señora鉱山の設備を改修し使用すること等により鉱山投資額を約22百万US$から約18百万US$に減少させることができる。また、同プロジェクト鉱山寿命6年間における年間銀生産量は31.1tと推計されており、鉛、亜鉛の副産物のポテンシャルも捕捉されている。
  • Juanicipio JV多金属プロジェクト(Fresnillo plc及び加MAG Silver社、Zacatecas州)
    銀市況が20US$/ozに達した場合のIRRは37%と推計されている。高品位の銀と副産物を生産することで低コストの銀を産出できる鉱山に位置付けられている。初期投資額は302百万US$から305百万US$に上昇しているが、2018年の操業開始が見込まれている。
  • San Felipeプロジェクト(加Santacruz Silver社、Sonora州)
    金属市況の低迷により2014年から鉱山活動が一時停止しており、その後Sonora州企業への売却が発表されたが、協議は合意に至らず、Santacruz Silver社は同プロジェクトの売却先を探している。プレFS調査によると、銀市況を19.91US$/oz及び17.92US$/ozと仮定した場合のIRRは、各々37.7%及び25.5%と推計されている。
  • Terronera金・銀プロジェクト(加Endeavour Silver社、Jalisco州)
    2015年プレFS調査によると、銀市況18US$/oz及び金市況1,260US$/ozを想定した場合のIRRは20.0%と推計されている。初期投資額は65.4百万US$と小規模なプロジェクトであるが、粗鉱処理量を1,500tから2,000t/日に拡張する計画を有している。
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