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2017年1月27日 リマ 迫田昌敏

ペルー:Áncash州北部に資源大手企業の鉱区請願相次ぐ

2017年1月20日付け地元紙によると、Áncash州北部にNewmont社、Barrick社、Anglo Americanなどの資源大手企業の鉱区請願が相次いでいる。
2017年1月17日にEloro Resources社(本社トロント)が明らかにしたところによると、同社の現地子会社Minera Eloro Peru S.A.C.は、同州に保有するLa Victoria金銀プロジェクトの南側に新たに4件3,400haの鉱区請願を行い、同プロジェクトの総面積は8,042haとなったが、同プロジェクトの南東に、First Quantum Minerals社(本社バンクーバー)が2016年7月以降、15件14,100haの鉱区請願を行ったという。
また、Newmont Mining社の現地子会社Newmont Peru S.R.L.は、同プロジェクトの南に13件8,767ha、西に5件3,300haの鉱区請願をしているほか、Áncash州とLa Libertad州の境界に沿い、Patibal金鉱山とSanta Rosa金鉱山の間に11件8,500haの鉱区請願をしている模様。Barrick Gold社の現地子会社Minera Barrick Misquichilca S.A.は、Eloro Resources社のSanta Ana2鉱区の東側に600haに及ぶ鉱区を保有している。そのさらに東側にはAnglo Americanの現地子会社Anglo American Peru S.A.が、3件2,700haの鉱区請願をしている。
Fresnillo社(本社メキシコ)の現地子会社Fresnillo Peru S.A.C.は、Eloro Resources社のSan Markito鉱区の北側に400haの鉱区を保有するとともに、La Victoria金銀プロジェクトの東側に300haの鉱区を獲得した。この結果Eloro Resources社のLa Victoria金銀プロジェクト鉱区は、北側をFresnillo社、南側をNewmont社(個人鉱区を隔てて西側も)、南東側をFirst Quantum社、東側をBarrick Gold社とAnglo Americanに囲まれる形になった。Eloro Resources社CEOのTom Larsen氏は、これら最近の動きは、適切な金銀プロジェクトを適切な時期に適切な場所に保有しているという確信を我々に与えていると述べている。
ペルー国内において、2016年に出願された鉱区請願数は、INGEMMET分と州政府分を合わせて5,306件2,177,327haで、前年の5,796件2,525,739haに比べ、件数で8.5%減、面積で13.8%減となった。鉱区請願面積の州別では、トップがAncash州の576件257,535ha、これにArequipa州の477件211,940ha、La Libertad州の567件209,686ha、Puno州の433件164,537ha、Apurimac州の280件140,717haなどと続く。

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