ニュース・フラッシュ
- 鉱種:
- 亜鉛 ベースメタル
カザフスタン:2016年の亜鉛生産は32万5,500t、前年比0.5%増
2017年1月24日付の地元報道等によると、2016年のカザフスタンの未加工亜鉛生産量は32万5,500tで、前年比0.5%増となった(2015年の生産量は前年比0.3%減)。生産が減少した2015年以前は安定した伸びがみられていた。
最も生産量が多かったのは東カザフスタン州(32万5,400t)で、同州の主要生産者は業界最大手のKazzinc社及びKAZ Mineralsグループである。またカラガンダ州では66tが生産されており、同州ではNova Zinc社(Chelyabinsk Zinc Plantの子会社)が活動している。
カザフスタン産業発展研究所によると、亜鉛消費量は2030年には2015年の1.4倍増が予想される。亜鉛消費の伸びを牽引するのは依然として鉄鋼業(亜鉛めっき)、真鍮及び青銅の生産である。また、自動車生産の増加による亜鉛の追加需要は2030年には年間240万t、2050年には360万tとなる(自動車一台当たりの亜鉛使用量を20㎏と仮定した数字)。
カザフスタン産亜鉛の主な輸出先は、中国(数量ベースで33.3%、金額ベースで32.5%)、トルコ(数量ベースで30.8%、金額ベースで30.7%)、オランダ(数量ベースで15.3%、金額ベースで14.1%)であった。
