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ニュース・フラッシュ

鉱種:
亜鉛 ベースメタル
2017年2月3日 リマ 迫田昌敏

ペルー:Quiruvilca亜鉛・銀鉱山、再活性化に向けた投資計画

2017年2月1日付け地元紙によると、1924年から操業されている歴史的なQuiruvilca亜鉛・銀鉱山(La Libertad州)において、再活性化に向けた投資計画がある。nSociedad Minera Quiruvilca Inversiones S.A.社を通じ、Southern Peaks Mining社(本社ペルー)が操業していた同鉱山は、2015年7月、Inversiones Quiruvilca社に買収され、Inversiones Quiruvilca社を率いるLuis Sáenz氏は、2016年、South America Mining Investments社(SAMI社、本社リマ)を創業、SAMI社CEOとなった同氏は、2017年に約5百万US$を、同鉱山の操業プロセスの最適化や、砒素含有量の少ない金銅鉱床の探査に投じると述べた。さらに同氏は、廃さいからの金の回収や、砒素含有量の少ない銅精鉱生産プロセスの検討にも言及した。
すでに2016年にSAMI社は、700~800tpdで運転していた同鉱山の粗鉱処理プラント(処理能力2,000tpd)への新設備導入に約3.5百万US$を充てたものの、粗鉱供給不足と老朽設備の故障により、十分な効果をあげられず、2016年の生産量は、2014年の2.35百万銀相当oz、2015年の1.32百万銀相当ozからさらに減少し、1.16百万銀相当ozにとどまった。現状では、他社からの買鉱により、プラントの稼働率はやや改善し、800~1,000tpdとなっている。SAMI社は、同鉱山の今後の生産量として、2017年に1.84百万銀相当oz、2018年に2.63百万銀相当ozへの回復を見込んでいる。
同鉱山の2015年の生産精鉱量は次のとおり。銅精鉱5,453t(銅品位21.43%、銀品位2,210g/t)、亜鉛精鉱4,496t(亜鉛品位49.86%、銀品位267g/t)、鉛精鉱1,190t(鉛品位57.53%、銀品位1,530g/t)。

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