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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2017年2月3日 リマ 迫田昌敏

コロンビア:Miranda Gold社、2つの大規模浅熱水性金プロジェクトに参入

2017年1月20日、Miranda Gold社(本社カナダ)が、コロンビア国内の2つの大規模浅熱水性金プロジェクトに参入するため、別々の匿名企業とのLOIに署名したことを明らかにした。2つのプロジェクトとは、Mallama金プロジェクト(Nariño県)とSan Lucas金プロジェクト(Bolivar県)。nMallamaプロジェクトは、走向延長4㎞以上、30ヶ所以上でマッピングされている中間硫化型エピサーマルシステムの一部をなし、1980年代初頭にJICA-MMAJが調査したEl Diamante鉱山は、同プロジェクトの北側に隣接する。これまでに探査した企業によれば、金33g/t、銀87g/tなどのサンプリング品位が報告され、Miranda Gold社も、ある零細採掘鉱山から、幅0.5m、金品位42g/tの分析結果を得ている。2016年11月5日に締結された本プロジェクトのLOIによると、30日間のデューデリジェンス後(すでに完了)、同社は140千US$を売り手側に支払い、さらに60日間のデューデリジェンスを経た後に、最終的な売却契約を締結する。同社にボーリング許可が下りた段階でさらに200千US$が支払われ、商業生産後3年間は4%の純収益ロイヤルティが、総額1百万US$を限度に支払われる。nSan Lucasプロジェクトも、数㎞に及ぶ高品位鉱脈密集域の一部をなし、特にテルルの含有量の多い縞状石英―炭酸塩鉱脈システムの特徴を有する。この特徴はContinental Gold社が生産に向けて開発を進めているBuritica金プロジェクトの浅~中熱水性炭酸塩ベースメタル-金鉱化システムと類似している。Miranda Gold社も、San Lucasプロジェクトから、幅3m、金品位12.5~105g/tの分析結果を得ている。2017年1月19日に締結された本プロジェクトのLOIによると、30日間のデューデリジェンス後に120千US$が支払われ、さらに30日間デューデリジェンス期間を延長した後に、60千US$の支払いとともに売却契約を締結する。同社にボーリング許可が下りた段階でさらに75千US$が支払われ、同社がNI43-101の精測+概測鉱物資源量カテゴリベースで500千oz(約15.6t)以上の金量を示す技術レポートを示すことができれば、2トランシェに分けて計500千US$を支払う。商業生産後3年間は4%の純収益ロイヤルティが、総額4百万US$を限度に支払われる。

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