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鉱種:
2017年2月6日 メキシコ 佐藤すみれ

メキシコ:2017年金属生産量、対前年比減の見通し

2017年1月30日付け業界紙によると、2016年鉱業分野の鉱工業生産指数は、12月同指数集計中であるが、1994年の統計開始以降で最も低い結果となる見込みである。メキシコ国立統計地理情報院(INEGI)によると、2016年1~11月の同指数は対前年比6%減である。メキシコ鉱業会議所(CAMIMEX)は、中国の金属需要減の影響を受けているが、メキシコ経済成長が鈍化している中、探鉱費の税額控除の問題など、投資環境整備の遅れがあると指摘している。
また、生産量では、Grupo México社保有のBuenavista鉱山(Sonora州)の拡大工事により銅生産量は3%上昇したものの、金は11%減、銀は5%減となっている。
アナリストは、2017年は景気動向に一部明るい兆しがあり鉱業部門にはプラスに働くものの、市場リスクから大きな伸びは期待できないと予測している。
なお、メキシコには、2021年までに15件の金生産プロジェクトがあり、投資額は2,700百万US$に上る。2016年には4件のプロジェクトが生産に移行する予定であり、4件のプロジェクトへの投資額は1,350百万US$を超えている。

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