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豪:Iluka Resources社、2016/17年度は2億2,000万A$以上の損失を予想、職員90名削減予定
2017年1月30日、豪州ミネラルサンド最大手のIluka Resources社は、2016/17年度の業績が過去20年で最悪の2億2,000~2億3,000A$(税引き後)の損失が予想されることを発表した。
同社がVIC/NSW州Murray Basinで所有する資産が1億4,100万A$(税引き後)の減損を計上し、米国バージニア州及びフロリダ州のミネラルサンド鉱山の原状復帰にかかる費用も当初4,500万A$の見込みが5億2,800万A$に膨らむ見通しとなっている。さらに、同社が2016年12月に3億9,300万A$の金額で買収したシエラレオネのSierra Rutile鉱山のミネラルサンド埋蔵量が実際には630万tも少ない1,670万tであり、さらに品位も低く採掘コストも高いことが判明した。これらを勘案して、同社は職員90名の削減を行うことを発表した。
また、同社は同日2016年10~12月四半期報告を公表し、2016年のミネラルサンドの年間生産量及び販売量を明らかにした。n2016年のジルコン、ルチル、人工ルチルの年間生産量は66万7,000tであり、前年よりも3.4%減少したが、年間生産目標の66万t以上を達成した。ジルコン、イルメナイト、ルチルの年間生産量はそれぞれ347,000t、326,200t、108,800tであり、前年よりそれぞれ10.7%、30.0%、20.3%減少した。しかし、人工ルチルの年間生産量は210,900tであり、前年より27.9%増加した。n2016年のジルコン、イルメナイトの年間販売量はそれぞれ338,800t、17,700tであり、前年よりそれぞれ2.1%、94.1%減少した。しかし、ルチル、人工ルチルの年間販売量はそれぞれ154,000t、186,800tであり、前年よりそれぞれ15.3%、9.1%増加した。
