閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2017年2月9日 サンティアゴ 村上尚義

チリ:Escondida銅鉱山、労使交渉決裂によりストライキ始まる

2017年2月9日付けメディア報道によると、Escondida銅鉱山会社とEscondida銅鉱山最大のNo.1 労働組合(sindicato N°1:組合員数約2,500人)との間で行われていた労使交渉が決裂し、2月9日午前8時から同労働組合員によるストライキが開始された。
この労使交渉は1月初旬から開始され、2月3日に行われた労働者投票によりストライキが選択されたが、政府の調停の下、期間を5日間延長して交渉が続けられていた。
鉱山会社側は賃金据え置き、給付金の減額および800万ペソ(約12,000US$)のボーナス支給の条件を提示していたところ、組合側は7%の賃上げおよび2,500万ペソ(約37,500US$)のボーナス支給を要求していた。nEscondida銅鉱山の総務担当副所長Patricio Villaplana氏は、少なくとも最初の15日間は代わりの労働者を使うことは考えておらず、そのため、ストライキの間の労働者の安全確保が困難であることから操業を停止する考えを示している。また、当局の示した基幹要員による人員の安全、施設維持および環境保全の実施について、これを労働組合側が遵守することを期待するとしている。n2006年のストライキは解決まで25日を要し、また、2011年のストライキの際は、銅量で約60,000tが減産となった。nEscondida銅鉱山の2015年年間生産量は銅量約115万tであったため、計算上1週間のストライキにより銅量で約22,000t(年産量の約2%)、または1ヶ月のストライキにより銅量で約95,000t(年産量の約8%)の減産となる可能性がある。

ページトップへ