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メキシコ:加Pan American Silver社がメキシコに保有する鉱山の2017年生産量
2017年2月8日付け業界紙によると、加Pan American Silver社(本社:バンクーバー)がメキシコに保有する各鉱山の資産分析を行っており、概要は以下のとおり。
同社は、ラテンアメリカの銀産出主要鉱業企業の1つであり、2017年銀生産量は762~809t、金生産量は4.8~5.1tを見込んでいる。同時に、メキシコに保有する2つのプロジェクトの拡張によりコスト削減を図る計画である。
La Colorada鉱山(Zacatecas州)n同鉱山はメキシコ最主要銀鉱山であり、2017年銀生産量は199~215t(2016年度銀生産量180t)を見込んでいる。また、2017年末までに粗鉱処理量(現行:1,250t/日)を1,800t/日にまで拡大させ、銀生産能力を239t/年にまで引き上げ、コスト削減を図る計画である。同鉱山の直接コストは、2015年が銀7.41US$/ozであり、2016年は6.15US$/ozにまで低下しており、2017年はこれを3.35~3.95US$/ozまで引き下げる。拡張工事は当初予算164百万US$から5~10%削減される見込みであるが、抽出プラント整備、電力インフラ及び更なる坑道開発を進める計画である。同社幹部は、現在捕捉されている埋蔵量による鉱山寿命は約12年であるが、今後の開発により鉱山寿命は拡大する見込みであると述べている。
Dolores鉱山(Chihuahua州)n同鉱山は、同社最大の金鉱山であり、2017年金生産量は3.4~3.6t及び銀生産量は124~140tを見込んでいる。また、同鉱山には122百万US$を投じる拡張計画があり、粗鉱処理量(現行:16,200t/日)は20,000t/日にまで増強される見込みである。拡張計画には、金・銀回収プロセスの改善、新たな抽出プラント建設、電力インフラ整備等がある。同鉱山の鉱山寿命は約12年であるが、同寿命は拡大する見込みである。
Alamo Dorado鉱山(Sonora州)n上記2鉱山の拡張は、同鉱山の閉山に対応するための措置であり、同鉱山におけるストック粗鉱処理は2017年第1四半期に終了する見込みである。
