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ニュース・フラッシュ

2017年2月13日 モスクワ 黒須利彦

ロシア:ロシア天然資源環境省、地下資源区画利用権競売参加者のブラックリスト作成を提案

2017年2月6日付の地元報道等によると、ロシア天然資源環境省は、悪質な地下資源区画利用権競売参加者のリストが作成できるようにするため、近く地下資源法の修正法案を政府に提出する予定である。
このブラックリストを作成するために、地下資源区画利用権競売の落札者とされながら、期日通りに一回払い地下資源利用料を支払わなかった者に関する情報を連邦独占禁止局に提供しなければならないとする規定が地下資源法に追加される。ロシア天然資源環境省は、ブラックリストに申請者(またはその設立者の)情報が記載された場合は、当該申請者に対し、地下資源区画競売参加申請書の受理を拒否することが可能になる。当該情報は、リストに入った時点から2年後にリストから抹消されることもある。
現在、鉱物の探査及び採掘または、鉱物の地質調査・探査・採掘(一貫ライセンスによる)のための地下資源利用権供与における最も一般的な形態は、地下資源区画利用権の競売である。しかし実態としては、繰り返し競売に参加し、一回払い地下資源利用料の最高額を提示しながら提示額を支払わない企業が見受けられる。ドンスコイ天然資源環境相は、「このような行為は地下資源区画利用権競売を故意に阻害するものである」と述べた。
新規定により、地下資源利用権取得に真に関心がある企業が競売に参加できるようになり、一回払い地下資源利用料の不払いによる地下資源利用権停止の事例を減らすことができる。

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