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ニュース・フラッシュ

鉱種:
鉄鉱石
2017年2月13日 シドニー 山下宜範

豪:WA州の鉄鉱石生産への新税案、州民の不支持が多数

2017年2月7日付けの地元紙によれば、WA州の国民党党首のBrendon Grylls氏が提唱するBHP Billiton及びRio Tintoの鉄鉱石生産に対する新規の課税案は同州の州民の過半の支持が得られていない(注:国民党は自由党と共にWA州議会の与党を形成。現在の同州首相は自由党出身)。
現在、BHP Billiton及びRio Tintoは、鉄鉱石生産1tあたり25A¢をレンタル費として同州政府に納入しているが、同氏は、これを5A$に引き上げることを提唱している。しかし2017年3月11日にWA州議会の選挙が控える中、両社は強力に反対キャンペーンを展開している。
地元紙が実施した世論調査によれば、WA州の州民のうち、この新税に賛成しているのは36%のみであり半分以上は反対している。このため鉄鉱石の生産地帯であるPilbara地区を選挙区とする同氏が議席を失うリスクが高まっていると地元紙は報じている。同地区には野党の労働党の他、同じく野党で極右政党のOne Nation党も候補者を立てる予定である。

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