ニュース・フラッシュ
2017年2月17日
リマ
迫田昌敏
ペルー:Las Bambas鉱山、抗議活動再燃
2017年2月10~13日付け地元紙各紙によると、Las Bambas鉱山(Apurimac州)の地元住民らは、2月6日、政府及び同鉱山を操業するMMG社との一連の約束の履行を求めて、同鉱山への代替アクセス道の封鎖を行った。同鉱山をめぐっては、2016年10月にも大規模な抗議デモが発生し、以降現在に至るまで主要アクセス道の封鎖が継続されているが、2月6日に、現在唯一のアクセス道となっている代替アクセス道も封鎖されたことにより、Las Bambas鉱山から精鉱をMatarani港へ運ぶトラックの通行が不可能な状態となった。
抗議が激化したことを受けて政府は、2月10日、同州Cotabambas郡に対し、30日間の非常事態宣言を発令する一方、政府を代表してVargas内務副大臣が現地を訪問し、地元代表者らとの協議を行った結果、保健大臣や住宅大臣による現地訪問その他を条件として、代替アクセス道の封鎖は解除された。抗議の中心地となっているCotabambas郡Chalhuaahuacho区住民らは、2015年に前政権が約束した病院建設のほか、上下水道の整備、国立大学の設立、2016年の抗議活動で逮捕された住民に対する法的追求の停止などを要求している。n2月13日現在、MMG社によると、精鉱運搬は支障なく行われ、生産に対する影響はなく、通常通りの操業が行われているという。
