ニュース・フラッシュ
2017年2月27日
シドニー
矢島太郎
豪:Iluka Resources社、2016年の年間決算は赤字に転落
2017年2月22日、豪州ミネラルサンド最大手のIluka Resources社は2016年の年間業績を公表した。同社の2016年の決算は2億2,400万A$の税引き後損失となり、前年の5,350万A$の純利益から赤字に転落した。1億4,070万A$の評価損と、同社鉱山の閉山後の原状復帰費用4,210万A$が業績に影響した。また、ジルコン価格の低迷及び不活発なミネラルサンド市場も業績の悪化に影響した。
同社の2016年のミネラルサンドの年間生産量は100万5,000tであり、前年の115万6,100tより13.1%減少した。ミネラルサンドの販売量は71万5,400tであり、前年の95万800tより24.8%減少した。同社の2016年のミネラルサンドによる収益は7億2,630万A$であり、前年の8億1,980万A$から11.4%減少した。
同社は株主への配当を無配としたため、年間配当は1株当たり3A¢となった。同社の前年の年間配当は1株当たり25A¢だった。同社の負債額は昨年のシエラレオネ・Sierra Rutile鉱山買収等により5億630万A$に膨らんでいる。
