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2017年2月27日
ロンドン
英:LME、2016年通期決算は取引手数料減少により10%減収
2017年2月27日付、LME親会社の香港証券取引所が発表した2016年決算報告によると、2016年度のLMEの収益は前年同期比10%減少の2億100万US$(15億6,000万HK$)となり、主な原因は取引手数料の減少によるものとしている。
取引手数料による収益は前年同期比12%減少しており、1日当たりの金属平均取引量の減少、2015年第3四半期から導入しているマーケットメイキングプログラムでのオンライン取引利用者インセンティブリベートの増加、2016年9月から導入した新料金体制による短期間のキャリー取引の手数料値下げによるものとしている。
また、2016年の1日当たりの全体的な金属平均取引量は8%減少の618,627ロットとなり、香港証券取引所は2015年から続いている厳しい市場状況によるものと説明している。LMEのEBITDAは19%減少したが、これは営業経費が商品展開、中国のコモディティ取引所設立等による戦略的イニシアチブによる社員数増加等により9%増加したことが影響している。
香港証券取引所は、2017年にQianhai市(深圳市)現物金属取引所を設立、金先物取引であるLMEプレシャスを設立する予定であり、2017年4月からは倉庫賃料の上限額を導入することも発表している。
