ニュース・フラッシュ
2017年3月5日
森元英樹
メキシコ:議会、新たな水関連法令について鉱業部門の意見を聞く
2017年3月1日付け業界紙によると、メキシコ議会の飲料水・衛生・水資源合同委員会は、新たな水の法律について議論するためメキシコ鉱業会議所(Camimex)の代表と会合の場を持った。nCamimex関係者からは、鉱山企業は鉱山操業に使用する水はリサイクルを進めており、処理水の使用について可能な限り約束している旨発言し、続けて、幾つかの提案を示した。提案内容は、排水処理プラント建設の奨励策、新しい水の使用を減らすため排水等の供給環境の整備等である。加えて、水利に係る手続要件の透明性確保を要求した。なお、業界は水利権の期間の短縮に懸念を有している。一方、議会側は、将来の持続可能な水利用を保障するため、税制優遇措置を含めたインセンティブの検討を財務公債省(SHCP)に要請した。また、水資源委員会長は、我々は合意形成プロセスを正確に進め、産業界や国民のニーズを満たす必要があると強調した。
現在メキシコ政府は、水に関する現行法の改正をはじめ、新たな水の総合法を整備する必要があると考えており、民営化、石油・天然ガス・シエール開発のためのフラッキング利用等、議論は広範囲に及ぶ可能性がある。
