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2017年3月5日 メキシコ 佐藤すみれ

メキシコ:Fresnillo社、2017年はコスト・インフレになる可能性を示唆

2017年2月28日付地元紙によると、Fresnillo社は2年間、コスト・デフレが続いていたが、2017年はインフレとなると予測している。同社は、ペソ安に加え、燃料費、電力料金が安値で推移したことから、同社の生産コストは2016年に8.41%、2015年に8.08%のデフレとなった。
一方、同社は現状のペソ安を諸手を挙げて歓迎していない。政府の補助金制度廃止が燃料費を押し上げており、また、各国の制度を踏まえた料金制度の見直しにより、電力料金は上昇傾向を示すこととなる。その結果、2017年の生産コストは少なくとも5%上昇し、また、2017年のCapex(Capital Expenditure)は2016年の434百万US$から800百万US$に上昇すると予測している。800百万US$のうち532百万US$は維持管理費であり、Fresnillo鉱山、Herradura鉱山、Ciénega鉱山、Noche Buena鉱山の機械部品の交換等により維持管理費は2016年比倍増となる。その他、San Juliánプロジェクト(Chihuahua州/Durango州)の完成工事費40百万US$、硫化鉱プラント設備費74百万US$、Centauro鉱山(Sonora州)第2プラント建設工事費60百万US$といった予算が計上されている。nFresnillo社は、2018銀生産量65百万oz超えを目標としており、銀生産量は2020年に78百万ozまで上昇すると見込まれている。また、金生産量は2016年に既に2018年生産目標750,000ozをクリアーしており、2017年は870,000~900,000ozを生産する計画である。

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