ニュース・フラッシュ
- 鉱種:
- アルミニウム/ボーキサイト
中国:環境保護生産規制計画案の公表が電解アルミニウム産業にプラス
安泰科によれば、2017年2月、中国環境保護部、国家発展改革委員会、財政部、国家能源局、北京市人民政府、天津市人民政府、河北省人民政府、山西省人民政府、山東省人民政府、河南省人民政府共同で次の通達を公表した。「北京・天津・河北及び周辺地域における2017年大気汚染防止対策仕事計画案」を発行、実施し、北京・天津・河北及び周辺地域の環境空気の品質を改善させる。
今回、北京、天津及び山東、山西、河南及び河北省の26都市が実施対象となっているため、“2+26”都市と略称される。本計画案では、冬場の暖房シーズンにおいて、生産停止した電解槽の台数で計算した場合、電解アルミニウム生産能力は30%以上を停止。生産ライン数で計算した場合、酸化アルミニウム企業は生産能力30%を停止。カーボン生産者について、生産ライン数で計算した場合、特別排出基準値を達成できない場合、全ての生産を停止。特別排出基準値に達成する場合は、生産能力の50%以上を停止。
電解アルミニウム産業の生産停止または生産復旧ためのコストは比較的高く、生産規制を実施することによって、予想以上の影響がある。電解槽を停止すれば、復旧するために3~4ヵ月かかる。復旧するには800元/t~1,000元/tのコストが必要となる。暖房シーズンによる生産規制政策を実行すれば、電解アルミニウム業界への影響は7ヵ月以上かかると予想される。
