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ニュース・フラッシュ

鉱種:
2017年3月10日 リマ 迫田昌敏

ペルー:Cerro Verde鉱山、無期限スト開始

2017年3月10日付け地元紙各紙によると、Cerro Verde鉱山(Arequipa州)においては、待遇改善等を求める労使交渉が続けられていたが、合意に至らず、現地時間3月10日午前6時30分に無期限ストライキが開始された(当初ストライキ期間は5日間の通告だった)。
同鉱山労働組合のCesar Fernandez副書記長によると、1,300名がストライキに参加しているが、300~400名の未組織労働者により、1,400~1,500t/日の生産減の稼働率により生産が維持される見通し。同労組Chuquipata書記長は、2014年までは月給の約8倍に相当するボーナスが支払われていたが、2015年には1,500ソーレス(約440US$)、2016年には276ソーレス(約81US$)しか配当されなかったことは、同鉱山の拡張事業が原因だとし、投資は順調に回収中であるにもかかわらず、労働者の利益配当にしわ寄せが出ている状況を埋め合わせるべきだと主張した。さらに、労働者らは、事故が起きた際の調査委員会のメンバーとなることを法に基づいて求めているとしたほか、鉱山保安に関する内部規定や義務事項の改善等を求めている旨明らかにした。
同鉱山では2015年に255,917t、拡張後の2016年には498,950tの精鉱中金属銅が生産された。

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