ニュース・フラッシュ
- 鉱種:
- 金 鉄鉱石
メキシコ:加Primero Mining社、労組側と労働協調契約に係る交渉を再開
2017年3月15日付け業界紙によると、加Primero Mining社(本社;トロント)は、3月16日から同社がDurango州に保有するSan Dimas鉱山において1ヶ月以上継続されている労組ストライキを収束させるため、労組側トップとの交渉を再開させる可能性があることを明らかにした。
同鉱山では、約1,000人のメキシコ全国鉱夫・冶金・鉄鋼労組(SNTMMSSRM)に加盟する労働者が労働協調契約に係る労使交渉決裂によりストライキ権を行使している。Primero Mining社は、労働者の賞与カットではなく、生産効率化に向けた人員削減を行い、キャッシュフローの回復を目指していたことから交渉は決裂した経緯がある。同社幹部のコメントは以下のとおり。
同鉱山を再び収益性の高い鉱山にする必要がある。労組側との隔たりは相当であったが、計画の大幅な変更が必要であるとしても、労組側へのアプローチを開始する。鉱山の生産とコストは、人員不足等による影響を大きく受けた。2016年の金生産量は、2015年の4.7tから2.9tに大きく減少し、直接コストも2015年の559US$/ozから856US$/ozへと高騰している。nn当初計画していた28の鉱脈は収益性が高くないことから、ストライキ終了後は作業の簡素化を図る必要がある。鉱山の収益性を高めるためには、収益性の高い地点に集中させる必要がある。操業調整、生産性向上、コスト削減をとおし事業の黒字化を図るため、収益性の低い鉱脈を開発から除外する必要があると考えている。nnSilver Wheaton社との契約について税務当局SATとの紛争解決を進めるためメキシコ政府との対話を継続している。
