ニュース・フラッシュ
2017年3月30日
ジャカルタ
山本耕次
マレーシア:マレーシア政府、ボーキサイト採掘モラトリアムを2017年半ばまで延長
2017年3月27日付地元メディアによると、マレーシア政府はボーキサイト採掘のモラトリアムをさらに3か月延長し、2017年6月30日までとした。このモラトリアムは環境へのダメージに歯止めをかけることを目的としており、ボーキサイトの在庫払拭を期待したもの。
天然資源環境省Wan Juaidi Tuanku Jaafar大臣は、パハン州Kuantanの港に未だ2.15mtのボーキサイトの在庫があることを明らかにした。最初のモラトリアム施行前には在庫は5.4mtであった。
インドネシアが2014年に鉱石輸出を禁止して以来、ボーキサイトの供給ギャップを補うため、マレーシア国内での不法なボーキサイト採掘が増加している。これにより、水質汚染やその他環境ダメージに対する反発の声が上がっている。
マレーシア政府は2016年1月、3か月間のボーキサイト採掘禁止の政策を実施し、在庫を払底するために期限を複数回延長した。
一方、モラトリアムの継続にもかかわらず、未だ採掘を継続している鉱山も存在するという。
