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ニュース・フラッシュ

2017年4月4日 モスクワ 黒須利彦

ロシア:Norilsk Nickel社、ムルマンスクの積み替えターミナルの改修を完了

2017年3月29日付の地元報道等によると、Norilsk Nickel社は、2017年3月末、ムルマンスクの積み替えターミナル(Murmansk輸送支社)の大規模改修を完了した。これは北極圏の輸送インフラ整備では最大級の投資プロジェクトである(投資総額は46億RUB)。
本プロジェクトについては、2010年1月に積み替えターミナル建設の第1フェーズがスタートし、2014年4月に第1バース(延長162m、吃水10.7m)の通常運用が開始された。2015年8月に第2フェーズが開始され、第2バース(延長311m、吃水11.2m)とその隣接インフラにおける船舶受入れや貨物処理が可能となるよう大規模な浚渫工事、クレーンや後方のトランステイナーの設置等が行われてきた。
改修完了に伴い、Murmansk輸送支社の積み替えターミナルはフル操業化する。第2 フェーズの操業開始により、貨物量は年間78万tから150万tに拡大する。積み替えターミナルは2隻から3隻の船舶を同時に処理できる。倉庫施設の面積は10万㎡、バースは荷重40~80tのガントリークレーンを備える。nNorilsk Nickel社は、北極圏の港湾インフラだけでなく、船舶も所有している。同社は、北極海航路での製品輸送に自社船団(強化されたアイスクラス7の船舶6隻と支援船団の2隻)を利用しており、その継続的運用のためAtomflot社と連携している。

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