閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
亜鉛 ベースメタル
2017年4月6日 北京 森永正裕

中国:亜鉛製錬企業による減産について検討の余地

 安泰科によれば、中国中部または西部にある亜鉛製錬企業はこのほど、亜鉛価格を再び上昇させるため、4月に集中的な点検による減産を実施すると言明した。
 安泰科の調査によると、亜鉛製錬企業は4月までに70万t近くの生産能力の点検作業に入る可能性がある。最近の状況から見ると、河池市南部にある製錬所では前期に点検による減産を行った1本の生産ラインが、3月17日に生産復旧した。今後その他の製錬所は、点検計画を実施する時に、亜鉛加工費に関する主導権を勝ち取るため検討する余地がある。加工費に関する商談がまとまれば、今後点検による減産を継続的に実施する可能性は少ない。製錬所のこれまでの集中的な減産状況から見ると、価格に対する影響はほぼ当時の需給構成に一致していた。過去10年間、製錬所における集中的減産は、2008年10月、2011年9月と2015年12月に行われた。
 現在製錬所は、2011年より良い状況にある。亜鉛価格は高い位置にあり、硫酸価格も大幅に上がり、製錬所の利益も拡大された。海外鉱山と加工費用の商談をするため、現在製錬所点検による操業休止を行っている。

ページトップへ