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2017年4月7日 メキシコ 佐藤すみれ

メキシコ:加Endeavour社、投資に本腰を入れる

 2017年4月4日付け地元紙は、加Endeavour Silver社(本社:バンクーバー)が再びメキシコ向け投資に力を入れ始めていると報じた。同社は2つのプロジェクトを進めると同時に、事業拡大のため3つの探鉱プロジェクトに投資を進めている。既存事業に対するCapexは年間43.3mUS$、探鉱予算は15.2mUS$に上る。2015~2016年は金属価格が低迷していたことから、同社は支出を大幅に削減してきたが、2017年は長期投資として大きな転換期を迎えようとしている。新たな投資対象となるプロジェクトは以下のとおり。

  • El Compásプロジェクト(Zacatecas州)n爆薬使用許可が下り、また、Zacatecas州が創設した環境税の今後の動きが明らかになり次第同プロジェクトを推進していく予定である。投資額は10mUS$と小規模であるが迅速に生産段階に移行することが可能であり、建設期間は半年を予定している。約4年の同プロジェクトの生産量は金11,488oz、銀135,600ozと予想されている。また、全維持コスト(銀相当)9.64$/ozと見込まれている。
  • Terroneraプロジェクト(Jalisco州)n同プロジェクトは、El Compásよりもはるかに規模が大きく、より低コストでの操業が可能であることから、同社のキャッシュフロー向上に大きく貢献するとみられている。今年発表されたプレFS調査の結果によると、7年間の予想生産量は銀3.2moz/年、金26,400oz/年と報告されている。AISCは副産物クレジットを控除した金額が銀相当4.76US$/oz(算定条件:銀価格は18US$/oz、金価格は1,260US$/oz)であった。鉱物処理量は1,000t/日で操業を開始し3年目に2,000t/日に拡大される計画である。
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