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チリ:2016年までに環境許認可を取得した鉱山開発・拡張プロジェクトのうち、約40%は進展なし
2017年3月29日付けメディア報道によると、signumBOX社(チリのコンサルタント会社)がCOCHILCOの取りまとめたデータを評価した結果、2016~2025年の間の鉱業投資は総額49.28bUS$になると予想されており、このうち24.6bUS$分は既に環境認可を得ているプロジェクトへの投資見込み額であるが、環境認可を取得しているにも係わらず約40%のプロジェクト(投資見込み額約100億US$に相当)には進展が見られないことを指摘した。
同社はプロジェクトが進まない理由として、現在、銅価格は3US$/lbを下回っており、生産に至っても収益性が期待できないこと、銅価格下落や中国需要減退などの市場に対する懸念、そしてEl Teniente銅鉱山新規レベル開発プロジェクトのような技術的課題を上げている。
このsignumBOX社による評価について、Plusmining社Juan Guajardo氏は、プロジェクトが環境認可を取得しても、現在のところ鉱山会社は慎重にプロジェクトの実現性評価を行う傾向があり、これもプロジェクトが進展していない要因の一つであると指摘している。
