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- 銅 ベースメタル 鉄鉱石 コバルト 錫 リチウム レアメタル
英:BMI Research、今後数十年で石炭、鉄鉱石、鉄鋼の需要は減少するが、銅、錫、リチウム、コバルトの需要は堅調と予測
2017年4月7日付のメディア報道によると、英BMI Researchは構造的なマクロ経済と産業のシフトにより、今後数十年に渡り石炭、鉄鉱石、鉄鋼といったいくつかのコモディティ需要パターンは変化するだろうと予測した。同社によると、石炭、鉄鉱石、鉄鋼の需要は2050年までに鈍化する一方、銅及び錫の需要は維持されるとした。石炭は、グローバル環境保護政策の強化及び手頃な代替エネルギー源により今後優位性を失い、石炭利用の伸びは2025年以降に緩やかになった後、2030年~2050年の間にピークに達する。鉄鉱石と鉄鋼については、中国経済成長の見通しが緩やかなことが需要減少の一因とされているが、今後も中国は鉄鉱石及び鉄鋼需要成長における最大牽引国であり続ける。一方、銅の需要は電力インフラへの継続的な投資により堅調を維持する。中国は銅消費量の約50%を占めており、今後需要は鈍化すると見込まれているが、鉄鉱石及び鉄鋼といった建設業に関わる金属より消費成長は伸びる。また、リチウムイオン電池の携帯用電子機器、電力貯蔵、電気及びハイブリッド車など様々な用途での役割拡大に伴い、今後数十年で、米、EU、中国といった主要市場でのリチウム、コバルトの需要が増加する。
