ニュース・フラッシュ
2017年4月12日
ロンドン
ザボロフスキ真幸
英:EY、鉱業・金属セクターにおいてデジタル化は生産性と利益の向上において必要不可欠と言及
2017年4月6日にErnst&Young (EY)が発行した“The digital disconnect: problem or pathway?”レポートによると、デジタル化は鉱業・金属セクターにおいて生産性と利益の課題に取り組むうえで必要不可欠であると言及した。また、多くの鉱業会社は現在のデジタル化進捗状況を十分に活用することができていないと指摘した。レポートでは、同セクターにおける700名の回答者のうち、31%がデジタル化は優先事項であるとした一方、15%は全く議題に上がらないと答えた。EY Global Mining&MetalsのAdvisory Leader、Paul Mitchell氏は鉱業・金属セクターにおいて生産性は重要な操業リスクの一つであり、企業は伝統的なコスト削減では生産性の課題に十分に対応できないことは分かっている上で、新たなテクノロジーを導入することは生産性及び商業成果を向上させる上で不可欠であると述べた。鉱業・金属セクターではプラントコントロールシステム、GPS技術、データストレージといった新たな技術の導入には長い歴史がある。しかし、EYは鉱業会社が多くの企業が過去の試みで失敗を経験しているためデジタル化投資に対して慎重になっているとし、また将来どのようにしたいかという明確なビジョンが無いことが原因となっていると述べている。レポートでは、デジタル化により全操業の計画及び生産性率の最適化、資産有用性及び信頼性の強化、エンド―トゥーエンドビジネスの理解強化、市場要因の変化に対する機敏性と対応力を高めることができると説明している。
